リレートークショー此〃築レビュー2011・Spring (三村大介)

建築家カタログメンバーの三村です。

5/28(土)に開催された建築レビュー2011・Springにおいて
私は2003年に東京・世田谷区に竣工した『MIZ』という作品を例に、
住宅が完成に至るまでにどのようなプロセスをたどるのか、
その際に建築家はどのような事を思考し、デザインをするのかを
お話しさせたいただきました。下記、当日の内容を簡単にご報告です。

この住宅の施主の要望は
「明るく開放的なLDKが欲しい」や「収納が多く欲しい」といったものから
「一目で建築家が作ったと分かるカッコイイデザイン」という
うれしい(ハードルが上がる?)ものまで多様にありました。

これらの要望に出来る限り応えるのはもちろんですが、
創作のために物理的、機能的に検討しなければならないポイントもいくつもありました。





今回のレビューでは設計プロセスの大きな一歩、
第1回目のプレゼンテーションについて詳しく解説しました。
これについては建築家によって考え方や手法が大きく異なるところで、
当日もこれについて意見交換がなされましたが、私は初回のプレゼンテーションでは

・3案以上提案する。
・その際、平面図は手描き。
・1/100の模型と敷地模型を作る。
・それぞれのメリット、デメリットを解説しながら、施主の要望のプライオリティを探る。
・自分の一押しの案をどのタイミングに見せるか、戦略が必要。

というようなことを心がけています。




これらのポイントを1つ1つ検討し、施主と話し合いながら案を詰め、
設計を進めていくわけですが、
この住宅の場合、設計期間が約8ヶ月、施工期間が約6ヶ月、トータル約14ヶ月
掛かりました。この期間についても妥当か否か考え方が分かれるところでした。




なお、この住宅の設計期間中の打合せの様子(ほとんど毎回ホームパーティー)や
着工から竣工、引越までの詳細が下記のHPで見ることができます。

家建記
http://mizunashi.heavy.jp/ietate.html




今回のレビューでは、東京と金沢における建築費用や仕様などの住宅建設事情の違いも
簡単に解説しました。

東京は土地の値段が異常に高いこと、それ故、敷地は狭小地や変形地になることが多く、
それに伴い、施工費(仮設費や駐車場料金、人件費など)も必然的にアップしてしまうのが
実情です。

また気密性や断熱性に関してもっと積極的に考慮、検討して方がいいのでは、
という意見を受けました。
確かに金沢と東京という気候条件、住環境が違いが大きいので仕方がない部分はあるとは言え、
今後、特に今回の震災以降、エネルギー対策や節電対策といったことが非常に着目されている現在、
住宅において熱環境をどう考えるかは建築家の重要な役割と思われます。


三村大介/三村建築環境設計事務所


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