リレートークショーIV 02「里山の住宅 その素材と風景」のレポート

昭和30年頃まで住み継がれてきた里山の住宅。

茅葺で簡素な間取りに、家族が生き抜くための住宅。

風習の中で、家長を中心に、家族それぞれのプライバシーなど全く無関係に生活してきた住宅。

一方、集落の中では、「ゆい」と呼ばれる共同体のつながりを重んじ、茅葺屋根の葺替えでは、集落の住民全体が葺替え作業を手伝うなど、独りでできないことは、みんなで行う。

生活とは地域家族で生き抜くことであり、その住処が里山の住宅でした。

 

現代の生活は、全く逆で、個人尊重のもと家族が構成され、住宅には個室が備えられ、住む地域の意識も個人単位であり、生活とは個人のスタイルによって様々に行われるものである。

 

建築工法においても、里山の住宅は、地場の材料を使い、言い伝えられた工法で建てられてきましたが、現代の住宅では、自由な場所で様々な材料と工法を選んで建てることができる、いわば文明の発達から、その様は全く変わってしまいました。

 

現在私たちが設計している住宅の多くは、現代の生活を基本とし、建築工法も現代の工法を取り入れています。

里山の住宅に回帰することはないでしょうが、里山の住宅からは、人間の生活と住宅のありかたの基本を学べます。

里山の住宅での生活には、苦労も多くあったでしょうが、今日にない楽しみもあったでしょう。

 

今回のトークショーを通じ、住宅の「ことの成り立ち」を改めて考えさせられました。


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